きづき

デザイナー、マンガを描く

>研究

こんにちはRAWCREWでデザイナー兼イラストレーターをしている武山です。


最近仕事でwebマンガの制作に挑戦しました。
制作してみて、まず最初に思ったことは「漫画家ってスゲー!!!」です。

普段イラストを制作することはあれど、イラストをかたちにする労力と、マンガをかたちにする労力とは全くの別物であることを痛感しました。世の全ての漫画家さんに感謝。



マンガとイラストの違い

一般的に「イラストが描ける」=「マンガが描ける」と思われがちですが、とんでもない!!


画像のように、イラストは一枚の絵に情報を全て詰め込んで見せたい部分を作ったり、伝えたい世界観を表現しますが、マンガはコマと文字を使って情報をまとめ、ストーリーを伝えます。なので、似たように見えても制作の工程は全く異なります。



マンガとイラストの制作する流れ

こんな感じ。画像のものはwebマンガ仕様なので縦長のものですが、紙面サイズでも大まかな流れは変わりません。マンガはイラストと違い、プロットとコマ割り、文字入れなどやることが盛りだくさんですね。はじめはプロットとコマ割りの作業に慣れず、大苦戦しました。



マンガ制作でのポイント

①コマで表現!5W1H

マンガはコマを使うので、説明がなくても誰がどこで何をしているのか一瞬で伝えられるのが魅力の一つだと思います。


画像のように最初にこのコマが挟まるだけでどこで何があるのかがわかります。
ポイントのように背景もつけると雰囲気も伝わり分かりやすいかも。



②手を抜ける部分は手を抜く!

マンガは圧倒的に描く量が多いです!1枚絵のイラストのように一コマ一コマ丁寧に描いていくと永遠に終わりません。有名なマンガ家さんにたくさんアシスタントさんがいることに対して深く理解ができました。

こんな一会社員にはアシスタントさんは当然いないので自力でなんとかするしかありません。そこで、見せたい部分や目立たせたい部分以外のコマでキャラをデフォルメしたり、コマを吹き出しメインにしてあげることで効率を良くし、さらに画面にメリハリ感を持たせることができます!





③文字で生きる!吹き出しと効果

マンガの最大の武器は文字!効果音を手描きで入れたり、吹き出しのフォントが違うだけで雰囲気や印象が全然違います。文字によって話やキャラが生きるのはなんだかワクワクしますね。

どうでしょうか。手書きの文字を少し足すだけで一気に画面の雰囲気が伝わります。雰囲気に合わせてペンの設定を変えるといいかもしれません。

ちなみに私が使用している画材はiPad・Apple Pencil・クリップスタジオペイントです。クリップスタジオペイントでは公式やユーザーから一生かけても使いきれなさそうなほど数多くの素材が配布されているので描き文字や素材など困ったときにはダウンロードするといいかも!めちゃめちゃに助かります。おすすめの手書きペンはコチラ↓

https://assets.clip-studio.com/ja-jp/detail?id=1686820



今回のマンガ制作は一人で全ての作業を担当したので、漫画家、そして漫画家アシスタントという職業の大切さと偉大さを身をもって知ることができました。まだまだ奥が深そうなマンガ制作…もっと色んなマンガを読んで勉強しようと思います。べ、別にただマンガが読みたいだけじゃないんだからねッ!!!!

終わり

この記事を書いた人

武山 慧瑞
猫とアイドルに貢ぐのが生きがいのデザイナー。仕事でイラストを描くのに息抜きでお絵描きしちゃうくらいの落書き大好きっ子。最近のNEWは育てているミントが大増殖してベランダの緑化が進んだこと。株分けしようか検討中。