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デザイン会社の営業について

CULTURE

考えごと

この記事を書いた人
YUGO SAWAI

僕は勉強ができない

という山田詠美さんの本をはじめて読んだのは中学生の頃だったろうか。
モテモテで、斜に構えてて、若さゆえの自意識過剰な矜恃を持っている主人公に憧れたものだ。
あれからウン10年経った。取り繕ったりカッコつけたりする気力も、いまはもうない。
思えば遠くに来てしまったもんだ。

人見知りだしコミュニケーションが苦手… 数字や戦略なんてわっかんない…
私は営業ができない(好きじゃない)というデザイナーは結構多い。
実際のところ、僕はデザイナーではないけれど、いわゆる営業は得意じゃない。

たまった仕事をのんびりとこなしている、土曜日の午後。
ちょうど会社の下期の営業戦略についてもあれこれ考えていたので
今日はこのあたりについて、少し深掘りしてみたい。



ちょっと真面目になりそうで、いやだなぁ。
やっぱり美味しいものの話にしようかなぁ。

キャンプでつくる角煮はうまい!


いま、ロークルーには営業担当がいない。
ありがたいことに既存のお客様からのご紹介や、
長期に渡ってご依頼いただけているお客様のおかげで、なんとかなっている。
とはいえ、会社として成長していくためには、新規開拓はもちろん必要だ。

ここでタイトル「デザイン会社の営業について」

あくまで僕個人の考えとしては、
デザイナーにも、エンジニアにも、ライターにも、「営業」は必要だと考えている。
ただそれは、ステレオタイプな「営業」という意味じゃない。

営業って言葉を聞くと、なんとなく、
エネルギッシュで、社交的で、ゴリ押しできて、数字にも強くて…なんて姿を想像しがち。
でも、そんな営業スタイルって、令和の時代にはもう少ないんじゃないかと思う。
絶滅危惧種なんじゃないかしら。

ずっと愛用していた絶滅危惧種の復活をずっと待っている


少なくとも「決まったものやサービスを売るために頑張る」んじゃなくて、
顧客が抱えている潜在的・健在的な課題に対して「解決策を提案する」ことが
いまの時代に求められている営業(主にBtoBビジネスで)の姿だと思っている。

どういうことか。

スマートフォンの登場からはや20年。
情報の密度は大きく、速度は早くなり、施策の手数は増えて複雑化することで、
どんな業種にとっても「何をするのが最適か」がわからない世の中になってきた。
今後はAIの台頭でさらに混沌としていくのが簡単に想像できてしまう。

そんな時代に「チラシつくれますよ」「Webサイトリニューアルしましょ」
とゴリゴリ営業しても、相手に響くわけがない。
たとえ響いたとしても、フリーランスも含めて競合が多すぎて、価格勝負になってこちらも疲弊してしまう。

求められるのは能動的に動き、協働関係を結ぼうとするスタンス。

こちらから働きかけて、相手のことや抱えている悩みを聞いて理解したうえで、
能動的にデザインでもって課題解決を試みる=提案することだと思う。
それが相手にとって必要たり得るものであれば、素敵な協働関係が結べる。

そうすると、かならず新しい仕事は生まれる。と信じている。

そんな風に考えると、じつは僕は営業が得意というか、好きなのかもしれない。
(という風に自分に言い聞かせて毎日頑張っている。えらい。)

新しい味には能動的にチャレンジするタイプ


これ、デザイナー(もちろん他のクリエイティブ職も)にとっても必要なスキルだと思う。

デザインの仕事が降ってくるのを星に願っていても、新しい仕事、面白い仕事は生まれない。
すでに決められた与件のなかでする仕事は、ルーティン作業になりがちだ。

相手の商売の環境や事業課題を十分に理解せずデザインする制作物は、
将来的にお互いにとって時間とお金の無駄になってしまうかもしれない。

良い仕事をするには、お客様と向き合って議論すること。
要件を一緒に決めるところからスタートすること。

そこで大切にしたいのが、ロークルーの価値観にも書いている、Give Firstであること。
待ち望むのではなく、行き与えたい。

変な日本語だな。

与えるにゃん


グラフィックデザインだけじゃなくて、Webデザインも動画も、広告も、空間も。
デザインだけじゃなくて、マーケティングも、事業そのものの戦略も。
できることや得意分野が違う人が集まって、うんうんと頭をひねって、
相手と一緒に悩んで考える協働スタイルこそ「企画とデザインの会社ロークルーの強みであり魅力でありたい。

自分たちでできないものは、得意な社外の仲間に協力してもらえばいい。
それが相手にとって価値のあるものならば。

後半戦もみんなで営業をがんばりたい。

そのためにGJ会(ブログ読んでね)や情報共有に割く時間も、とても大切だと思っています。

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仕事のご依頼から協業のお誘い、なんでもどうぞ。雑なお悩み相談も、どしどしお待ちしています。

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