きづき

人はなぜ、『こわい映画』を観てしまうのか〈1〉

>発見

やめておけばいいのに、人はなぜ、『こわいもの』を観てしまうのか、
どんな時にどんな心理が働いて観てしまうのか。
まったくどうでもいいようなことですが、
こうやって行動の裏側にある「なぜ?」を考えるのは
私たちのお仕事ではとっても大切な作業です。
「なぜ?」の部分を追求して考えていくことで
ユーザーに何を提供することが満足につながるのかを
クライアントに提案してあげることができるからです。


ところで最近の私は、こわい映画ばかりを追い求めてしまっていました。
アマプラでも配信中のこわいやつを片っ端から観ていました。

私は一体どうしちゃったのだろう?

自分でも不安になってきたので、
『自分の精神状態』と『どうしてこわいものを観てしまうのか』、
『観る作品に何か共通点はあるのか』を客観的に考えていきつつ、
実際に観た作品を簡単にご紹介!



『こわいもの』を観て安心を得ている
私はとんでもない心配性です。
地震に怯えてしばらく毎晩友達に家に泊まりにきてもらったり、
いずれ来る「かもしれない」自然災害に怯えて情報を集めまくって余計怖くなったり。「とにかく私は何が起こっても生き延びる!」と言ってみたり。
とにかく心配性なので、不安になったら情報収集しまくります。
事前に知り、備えることで安心を得ようとするのです。

そんな中訪れた「コロナ」という脅威。

もう調べようったって専門家が分からないことだらけの未知のウイルス、
素人には調べようがありません。
そこで備えるために私がとった行動は、「パンデミック系映画を観る」。
リアルな作品を観ることで、同じような状況に陥った時どんな行動をすればいいか、心の準備をすることができます。

そうやって私は恐怖心を和らげていたのです!なるほどね!



実際に観たパンデミック系映画

CONTAGION
どうやって感染が広がっていくのかが分かりやすく描かれている、
ウイルス系パンデミック映画の教科書のような作品。
これを観ればバッチリコロナに備えられるね!

アウトブレイク
生物兵器って怖いな、実際にウイルスがそうやって広まっちゃったらヤバいな、
って色々想像が膨らんでいっちゃう作品。心配性は妄想しちゃうから要注意。

感染列島
これは正直はずれでした。リアルじゃない、色々簡単すぎる。
そもそも話が面白くないのであんまり記憶にありません。

復活の日
日本のSF小説が元になっている作品。
猛毒ウイルスが盗まれ地球全体ウイルス蔓延!南極にわずかに残された最後の人類!そして更には巨大地震が!!もうとんでもないサバイバル映画です。
草刈正雄がとんでもないイケメンです。すごい活躍を見せてくれます。

ディープインパクト
復活の日の影響でしょうか、もうパンデミックではなく地球滅亡系を観始めました。これを観ると「最後のその時、自分ならどうするだろう」と真剣に考えてしまいます。
よくある「アメリカ万歳系」の英雄ものではなく、一人ひとりの人物像を丁寧に描いたヒューマン・ドラマです。ほんと泣きます。あとティア・レオーニが美しい。

シン・ゴジラ
もう何度観たことでしょう。
日本の政府がどんな風に報連相してどんな風に動くのかがとんでもなくリアル。
ゴジラ出現を「予期せぬ災害」や「予期せぬウイルス」に置き換えると…
色々考えさせられます。「単なるゴジラ映画」としては決して観ることはできません。

アイアムアヒーロー
パンデミック観すぎてゾンビ系パンデミック観始めました。
マンガも面白かったけど大泉くんが出てる映画も良かった!
でもゾンビ系ウイルスが万が一蔓延したら、私は無理だ。。

グエムル
これも怪獣系ですね、もうパンデミックでもなんでも無くなってきました。
パニック映画を観ることで平常心を取り戻そうとしています。
ただグエムルはストーリーも面白いのでお勧めの作品です!
「パラサイト」の監督がパニック映画を作ることで「家族」というテーマがしっかりとしています。


この後もいろんなジャンルの「こわい映画」に手を出しはじめていったので、
人はなぜ、『こわい映画』を観てしまうのか〈2〉はまたいつか。


この記事を書いた人

洲鎌 千穂
デザイン歴長い人。考え込むより臨機応変にとりあえずやってみるのが好き。でもプライベートでは腰重め。広島出身なので中国地方の人に心許しがち。最近のFUNは、愛犬のインスタフォロワーを増やしながらチワワを愛でること。